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玄関に出てきてほしい すねこすり
- magazine-yokai
- 2017年7月17日
- 読了時間: 2分

かわいい。
超かわいい。
天気の悪い夜に現れて、ちょっと歩きにくくさせる、という妖怪。すねこすり。
それ以上、大きな危害を加えることはないそうなので、すんごい断崖絶壁を歩いていない限り、そうそう困ることはない。
だとしたら!
この丸っとした形状、ふわっふわであろう毛並み。
もう完全に甘えている猫そのものの様相。
…超出てきてほしい。
夜仕事から疲れて帰ってきて、「ただいま~」とドアを開けたらすぐ、すねこすりが出てきてほしい。
「歩きにくいからやめて~」と言いながらヘラヘラとリビングまで引きずって歩きたい。
そんなすねこすり。
少し余談だが、私は何もない平地でも、がっと何かに引っかかる感じで転びかけることが、常である。
そのため「トロいやつ」と思われることもあるが(いやそれは否定できないが)、
そんな時は、目を凝らせば足元にすねこすりがいるのかもしれない。
彼らも天気の良し悪しを待つのも面倒だし、都会化に伴いゴロゴロと山を降りてきたのかもしれないし。
昔にもこういうトロいやつ、というのはいたのだろう。
天気の悪い日は足元も悪いし、まして夜。思わぬ恥ずかしいズッコケもあったことだろう。
そうやって日常のちょっとした”現象”を、昔の人は妖怪に昇華することで「あるよねー」と過ごしていたのだろうな。
いずれすねこすりの仕業と思えば、転ぶこともなんだか愛らしく感じ、なんかちょっと嬉しい。
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