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魅入られぬように 邪魅(じゃみ)


「邪魅は魑魅の類なり 妖邪(ようじゃ)の悪気なるべし」

中国の妖怪、邪魅(じゃみ)。

世にいう魑魅魍魎の「魑魅」とは、山や林から生まれる妖しげな空気より生まれる怪物のことだという。山林の中に息づく人ならざる者、顔だけ人間の姿をした半獣の生き物のことなどを指す。

魑魅の中で、”妖邪の悪気”という名付けをされている邪魅(じゃみ)。

彼らは祟りや悪気をもって人に障りを与え害をなすと言われる。

触らぬ神に祟りなし、人々に恐れられる山神の一種が邪魅とも言われている。

中国の晋時代に書かれた書物には、王遙(おうよう)という仙人が魔物に魅入られ病んだ者を治すため、地面に牢獄を描いて魔物を呼び出し、現れた魔物をその牢獄に閉じ込めたことで病気を治したと書かれている。

この牢獄に閉じ込められた魔物こそ、邪魅であると言われているそうだ。

この邪魅、「人の恨みを買った者にだけ取り憑く」とも言われている。

人の恨みを買い、山林の悪気を呼び、邪魅に魅入られ、自らが呪いを受ける。。

邪魅はいつでも山あいから私たちを見ている。

日の当たらぬところで後ろ暗い何かに手を染めぬように、気をもって過ごさねば。

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