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豆兄弟の弟さん 豆腐小僧


妖怪の世界は本当に楽しい。

こんなにも無害で何をするでもない、ただただ愛嬌だけで存在しているやつがいるのだ。

現代でいう、ゆるキャラの走りと思っていいだろう。

豆腐小僧。

その名の通り、豆腐を持っている。

ちょっと派手めの服で、豆腐を持っている。

妖怪たちには小間使いとして扱われているらしい。

人間に対しても、後ろを付いてくるだけで何もしないから、あまり相手にもされないらしい。

心根の優しい、か弱い妖怪である。

そしていつも微笑んでいるのだ……なんだか涙が出そうだ…。

妙に縁起が良さそうな雰囲気があるように見える豆腐小僧だから、もし自分が店を出すなら、豆腐小僧が店先にいてほしい。

人懐こく健気に豆腐を抱えてニコニコしている彼を見たら、こちらも負けじと頑張ろうと思えそうだ。

だって何より、坊主に着物姿…まさに商売繁盛のシンボル、仙台四郎にちょっと似ている。

※仙台四郎は実在した人物ですが、なぜか彼の出入りした店は儲けが上がったそうで、特に東北地方では今も多く商売の神様として、

お店に祀られているのです。

ところで、

豆腐小僧とは全く別の妖怪で「大頭(おおあたま)小僧」という妖怪がいる。

頭が大きい大頭小僧は、坊主で着物姿である。

そして、どうもたまに豆腐を持っていることがあるらしいが、豆腐の種類が違うらしく、豆腐小僧とは違う妖怪だそうだが…なんて紛らわしい。

きっと妖怪たちの集会でも紛らわしいから名前変えろって言われていると思う。

きっと「だいず小僧」って呼ばれていると思う。

二人合わせて「豆兄弟」と言われていると思う。

そうなると、大頭小僧はお兄ちゃん、豆腐小僧は弟、だな。。

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