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油断大敵 ひだる神
- magazine-yokai
- 2017年7月26日
- 読了時間: 2分

世間は夏休みに入りましたそうで。。
本日は、少しでも旅行気分を味わいたく、山で気をつけなきゃいけない妖怪について。。
その名も、「ひだる神」
登山やハイキングが趣味の方は、もしかしたら聞いたことがあるかもしれない、ひだる神。餓鬼の仲間とも言われ、このひだる神に取り憑かれると、とてつもない空腹に襲われる。
あまりの空腹と疲労感にその場から動けなくなり、しまいにはそのまま命を失うこともあるそうだ。
ひだる神の名前の由来は「ひもじい」の意味で、
昔はひもじいことを、「ひだるい」とも言っていたそうだ。
一部地域では、ひだる神を「ダル」とか「ダリ」、「ダラシ」とか言うそうだ。
実際に人を飢えさせ、何が彼らのパワーとなるのか・彼らの欲していることはなんなのか、いまいちはっきりしないが、旅人の腹を裂き、胃の中に残ったご飯を食べたという恐ろしい話もある。
餓死した人の姿であるとも言われているので、もしかしたら妖怪というよりは怨霊に近いのかもしれない。
いずれ山に向かう人には死活問題であるこのひだる神。
取り憑かれるといってもその姿は見えず、突然やって来るのだから、避けようにも難しい。
取り憑かれた場合の対策法は、
「すぐに何か食べ物を食べること」だ。
そのため昔の方はお弁当を全て食べ切らず、ヒダル神にあった時のために一口残して行動していたそうだ。
この先人の知恵は素晴らしいが、
現代だとチョコも、飴も、ウィダーインゼリーとかも色々持っていける上、過酷な登山をする人はノウハウもあるので、ひだる神さんもお仕事のし甲斐がないかもしれない。。
しかし油断は大敵。
油断した時に限って、妖怪はするりとやって来るのだから。
ひだる神に襲われないように、登山の準備と体調管理は是非とも慎重に…。
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