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責め苦を受け続ける神様 閻魔


この世の法にも限界がある。

なぜそれが無罪なのか、罪に問われないのか、

罪に対して軽すぎるじゃないか、明らかに傷つき泣いている人がいるのに、どこかでうまく逃げ笑っている人間がいる…。

この世は、地獄を願わずにはいられない。

何もできず手をこまねいている私たちの代わりに、地獄で見事に罪をさばいてくれる神様、閻魔王様の話だ。

閻魔王は地獄の門に常におり、

真っ赤な顔で浄土行きか地獄行きかを決めている。

彼の前では嘘も通用しない。

閻魔王の横には、「浄瑠璃鏡」という特殊な鏡が置かれている。

この鏡は生前の行為が記録され、目の前で映され、裁きに使われる。そのため、尋問にいくら嘘をついても、ごまかすことはできない。

(うそ、全部見られてたの、どうしよう…と思うが、もうしようがない。洗いざらい裁いてもらおうじゃないか。)

本来の閻魔様は、地蔵菩薩の一人であり、非常に慈悲深く優しく、こんなに怖い顔をしてはいないという。

彼の険しい顔は、「罪人への怒りのため」であり、

彼の赤い顔は、「鉄板の上で昼夜に三回ずつ煮えたぎった銅を飲まされる」という刑罰のためだ。

そう、裁く側である閻魔様も、なぜか苦行を受けている。

一体神である彼がなぜ、そんな苦しい思いをする必要があるのか。

なんとそれは、「人を地獄に送る罪」に対しての罰だという。。

彼の職務上、亡者がいる限り、地獄に送らねばならないのは仕方がないというのに、

毎日毎日、その職務に対しての、私たちへの罰を受けてくれているのだ。。

これゆえ、彼のその立場が、最も重い地獄であるとも言われている。

閻魔様はこんにゃくが好物だそうだ。

いつか日陰の涼しい縁側で、刺身こんにゃくを酢味噌でお渡しして、「極楽極楽…」なんて言わせてみたい。

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