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足早なゆるキャラ ぬっぺふほふ
- magazine-yokai
- 2017年8月23日
- 読了時間: 2分

のっぺらぼうの仲間であると言われる、ぬっぺふほふ。
ぬっぺふほふ。
ぬっぺふほふ。
良い語感だ。。
やわらか~いのだろうな。。
名前だけで硬くはないと分かる、しわっしわの肉の塊、ぬっぺふほふ。
目も鼻も正確には判別できない。肉がたるんだような様相で、皺だらけで短い手足が生えている。
そして意外なことに、かなり動きは早いという。
これは…
ちょっとすみません、彼の足音は「ピコピコピコ」と思って宜しいでしょうか。
ちょうどコロ助が歩くような、あのイメージです。。
もう私にはゆるキャラにしか見えませんことを、どうぞお許しください。
(内容逸脱、個人的思想に走り申し訳ございません…)
さて、中国では「封(ほう)」と呼ばれるぬっぺふほふに似た妖怪がいる。
その当時の薬学に詳しい人は、その肉を食べた者は大力を得て武勇に優れると考えられていた。
ぬっぺふほふは徳川家康の屋敷に現れたことがあるそうだが、彼らはそれを知らなかったのでぬっぺふほふを追い出してしまった。
識者は非常にそのことを惜しがったのだという。
日本の伝承では、「腐った肉塊の妖怪」といわれている。
歳末の夜に町の中に現れ、あてもなく歩き回る。
特に危害を加えるわけではないが、死臭のような不快な臭いを漂わせるという、ちょっと迷惑な奴である。
師走で浮き足立つ人々と、大忙しのお坊さんが目を離したすきに、街道にはこんな人ではないものが紛れ込んでいる。
今年の年末は少し足元を気にして歩いてみると、ピコピコと走る彼に出会えるかもしれない。。
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