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クロケムシ【希少種】 毛羽毛現(けうけげん)


毛だらけで、

真っ黒で、

人の敷地内に勝手に入り込んで、

床下に住み着いている。。

これが人なら、出会った時には「このおじさん、変なんです!」と叫びそうな生活スタイルだが。

ご安心ください、妖怪です。

毛羽毛現(けうけげん)、滅多に現れないので希有希現ともいう。

全身が長い体毛で覆われて、屋敷の庭先に現れて手水鉢の水を飲む。いつもは床下にいるので姿を現すことは少ない。

この全身に覆われた毛、その隙間から覗く大きな目が、ぎらりと暗闇から現れる。。

とはいえ実害はなく、雑に言えばただその名の通り神出鬼没な大きめの毛虫…である。毛虫である。

さて、この毛羽毛現、中国の伝承にある全身毛だらけの仙人「毛女」とも言われている。

毛女は秦の始皇帝に仕える宮人だったが、秦が滅んだために山中に逃れた。

その後、松の葉を食べて生き延びて、170年の歳月を経た末、空を飛ぶほど身の軽い仙人になったのだという。

松の葉…松ぼっくり…!

なるほどだからこの形状か。

妖怪、仙人、そして松の妖精。

未確認生命体の3拍子、まさに”希有希現”である。

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