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取り扱い注意 ひょうすべ
- magazine-yokai
- 2017年9月10日
- 読了時間: 2分

水神や河童の仲間であるとも言われる。
坊主頭で、人間にしては毛深い、謎の生き物。
妖怪「ひょうすべ」。
”ひょうひょう”と鳴き、川沿いやナス畑(ナスが好物)などに現れるという。
人に出逢うとひょうすべがヒッヒッヒと笑いだすので、それを見てもらい笑いしてしまうと、その人は高熱を出して死んでしまう。
ナス畑を荒らすひょうすべを目撃した女性が謎の病となり、全身が紫色になり死んでしまったという話もある。
毛深さ以外は人間に似た姿をしているからだろうか、
お風呂を求めることもあるらしい。
ただ、気をつけて欲しいのは、ひょうすべの毛自体が生き物には悪影響であり、ある家では、湯船に浮かんだひょうすべの毛に触れ、馬が死んでしまったという。
また、お風呂も人様の家に勝手に上がり込んで風呂に入るので、
毛の量と臭いを嫌がった家人が、風呂のお湯を抜いて入れなくしたところ、ひょうすべの怒りを買ったのか、馬を殺されてしまったという。
危険度が高い、非常に取り扱いが難しい妖怪だ。
元は水神、また食料の神としても崇められることがあるようで、初物のナスを槍にさして畑に祀ると良いというが、上に見る通りひょうすべはどうもわがまま勝手なようだ。
気まぐれで通りすがりの人間の命を奪うから、昨日は無事でも今日がいつ自分の命日になるかもわからない。祀るにも、そこから先永遠に祀り続けなければ、いつかまた馬を殺されたり、命を奪われたりするかもしれない。
どちらかというと当たらず障らず、敬遠しておいた方が得策な、妖怪と言える。
一見、毛深めのぬらりひょんかな…?と思いがちだが、
(ぬらりひょんであっても近づく必要はないし)どうか抜け毛などには気をつけて欲しい。
風下に立たないよう、ご注意ください。
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