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guilty 後眼(うしろめ)


後ろ暗い心を持っている人は、一見上手に生きているように見せていても、

その歩いた後ろから指をさされて噂され、悪口を言われている。

昔からの言葉にある「後ろの目」という言葉は、当の本人が気づかなくても、背後には世間の目がいつも光っていて、見られているのだよ、という意味だ。

妖怪「後眼」は、頭に目が一つだけあり、鉤爪のような1本の鋭い爪を持っている。

後ろから見られているために目が張り付いてしまったのだろうか。鉤爪はそれら視線に対する、せめてもの抵抗の証だろうか。。

人は自分の失敗や悪事を上手に誤魔化すことができるが、いずれ全ての人はその誤魔化し方を知っていて、それを見抜くことにも長けている。

私もあなたも、常に誰かのその姿を見ているし見られている。

後眼は「親にらみ」という別の名前でも描かれている。

誰もが誰かの子供であり、まるで親からいつも見張られているように、私たちはお天道さんの下で生きている。

だから、お天道さんに顔向けできない悪いことはしてはいけないよ、ということを後眼は知っていて、その姿から教えてくれているようだ。

どんな人でも、大なり小なり悪事を働いた時に、罪悪感から落ち着かなくなり、

結局隠しきれなくてボロが出るということがある。

赤の他人から見ると、それで右往左往している人を見ると、「何してんだろうこの人。。」と思うが、

当の本人はそんな時、全世界から見られているような心地で、自ら断崖絶壁に立ってしまったような気持ちなのであろう。

そういえば私も、どんな小さい隠し事でも、上手に隠し通せたことがない。

「うしろめたい」気持ちになる時、私の背後にも目が張り付いているのだろうか。

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