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火傷では済まない 飛縁魔(ひのえんま)


♪丙午(ひのえうま)のおふくろは 今年で60歳

親父を参らせた昔の美少女は すごく太って元気がいいが…

高田渡の歌「系図」に、こんな一節がある。

丙午生まれの女性は昔から、「気性が荒く、男を食いつぶして早死にさせる」と言われていた。

加えて、「丙午は火災が多く起こる」という迷信と、恋しい人に会いたい一心で放火し、江戸の大火を引き起こした”八百屋お七”が丙午生まれであると言われていたことから、昭和になって以降も、丙午の年は出生率が目に見えて下がるほど不吉な年とされた。

(そんな迷信なんぞどこ吹く風で、高田氏のかあちゃんはたくましく生きていたのだろう)

そんな災厄の年である”ひのえうま”と、”火の閻魔”そして火が飛び移る”飛炎魔”、さらには空を飛ぶ悪縁という意味で、「飛縁魔(ひのえんま)」という妖怪は名付けられた。

飛縁魔(ひのえんま)は、外見は菩薩のように大変美しい女性だという。

しかしその本性は恐ろしく残忍で、自分に惚れた男の心を迷わせ、家やその身を滅ぼし、最後には血や精気を吸い取って、命を奪う。

殷の紂王を誘惑し国家に大きな害を為した妖怪「妲己」も飛縁魔と言われる。

飛縁魔に関わるとろくなことがない、災厄がやってくるぞ、しまいには命も取られてしまうぞ、

だからこそ、女の色香には気をつけなさい、という戒めのために生まれたとも言われるこの妖怪。

油断をすれば隠れて火遊び…という男性には、飛縁魔の存在を知ってもらって、大火事になる前に少し興醒めてくれると良いのだが。

(余計に盛り上がるだろうか…)

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