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不完全変態 百々爺(ももんじい)
- magazine-yokai
- 2017年10月17日
- 読了時間: 1分

「原野夜ふけてゆきゝたえ きりとぢ風すごきとき 老夫と化して出て遊ぶ 行旅の人これに遭へばかならず病むといへり」
原野に現れる老人の妖怪「百々爺(ももんじい)」。
出会ってしまうと、必ず病気になってしまう。
百々爺(ももんじい)は、「モモンガ」や「野衾」という妖怪の異称でもある。
人通りのなくなった夜の町角や辻に現れ、人を脅かすともいい、神出鬼没で、闇の中を飛び回り、人の提灯などを消して回るという、いわゆる”人を驚かす”一面も持つ。
(野衾はのちに紹介するとして)
野衾も百々爺も、正体がはっきりわかっているようで、いささかその全体像が掴みきれない、不思議な妖怪だ。
野衾はシンプルに言えば獣の姿…というかムササビもしくはモモンガである。
野衾が老いると、百々爺となるが、その姿は人間である。さらに野衾は山地乳にも姿を変えるとも言われている。
そうなると、昆虫でいうと不完全変態、というか、
野衾
↓
百々爺もしくは山地乳
つまりは
小動物
↓
サプライズ病気おじい or 毛まみれのキス魔
という流れになりますね。。
妖怪たちの生き様に特に意見はないのですが、なんだか…いえ、ちょっと不憫で…。
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