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確かな毒牙 七歩蛇(しちほだ)
- magazine-yokai
- 2017年11月7日
- 読了時間: 1分

決して大きく恐ろしいものだけが妖怪ではないのだ。
小さく小さく、わらわらと湧いて出る妖怪。
それもまた奇なる人外のものたちの饗宴ってやつだ。
妖怪・七歩蛇(しちほだ)
体長12センチメートルほどの小さい蛇で、4本の足を持つ。
その大きさながらその姿は龍にそっくりで、耳は立ち、全体は真っ赤、鱗の間は金色に輝いているのだという。
この七歩蛇に噛まれてしまうと、七歩も歩けずに死んでしまうということから、この名がついたという。
ある屋敷で何匹も奇怪な蛇が現れた。
皆で退治したが、その後庭の木々が次々に枯れて倒れ、庭石も砕け散った。
その砕けた石の下から、この七歩蛇たちが現れたのだという。
追い払われた恨みなのか、それとも彼らの持つ毒牙そのものが、自然の力を吸い取るものだったのか。
小さな体ながら、その力は確かな恐ろしさをもっていた。
追記:ところで妖怪に関係はないが、この「七歩蛇」という名前のお酒があるようだ。
その名も”純米吟醸 七歩蛇”。
素敵だ。気になります。。