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ちくり屋 しょうけら
- magazine-yokai
- 2017年11月14日
- 読了時間: 2分

”庚申”という干支の日に神仏を祀って徹夜をする行事を庚申待(こうしんまち)という。
この日は、眠らずに過ごさなければいけない。。
平安時代頃から江戸時代にかけて広まった風習だ。
人間の体内に三尸(さんし)という虫がおり、この虫が庚申の夜に体から抜けて天へ昇る。天帝にその人の罪を報告し、天帝はそれによりその人の寿命を縮めたり、命を奪うとされている。
この三尸を体外に出さないように、庚申の夜は眠らずに過ごさなければいけない。
耐えられずに寝た者は被害にあってしまうから、それを防ぐために「しょうけらはわたとてまたか我宿へ ねぬぞたかぞ ねたかぞねぬば」と呪文を唱えると良いとされている。
しょうけらはそういう名前の妖怪、もしくはこの三尸(さんし)という虫そのものなのではとも言われている。
「腹黒い」などとよくいうものだが、
三尸もいかんせん体内にいるものだから、こちらの考えも筒抜け、これまでの人生で重ねた罪は、小さいながら累計点数となって天帝に伝わってしまう。
報告されなどしたらあっという間に、寿命など儚いものだ。きゅーっと奪われてしまうだろう。
それはだめだ。
決して奴を、三尸を、しょうけらを、体から抜け出させるわけにはいかない…!
さて、今年2017年の最後の庚申は11月29日だそうです。
夜は、寝ずに過ごすか、呪文をお忘れなきよう。。
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