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膝下の旋風 鎌鼬(かまいたち)
- magazine-yokai
- 2017年12月15日
- 読了時間: 1分

歩いていると、突然につむじ風が吹き抜け、痛みもなく皮膚が斬られる。
ぱっくりと開いた傷口からは不思議なことに血がこぼれず、止まっている。。
妖怪・鎌鼬(かまいたち)
イタチの姿をした妖怪で、旋風を巻き起こして
目に止まらぬ速さで通り抜ける。
その際、第一陣が人を転ばし、第二陣が人の皮膚を傷つけ、第三陣が薬を塗って血を止める。
彼らは3人の悪神とも言われているが、果ては親子または兄弟であるとも言われ、
妖怪でありながら固い絆で結ばれた姿は、様々な作品で描かれ愛されている。
鎌鼬に切られた直後は痛みも感じず出血もないが、のちに大出血と激痛を呼ぶとも言われているので、斬られはすれど無事、ということでもないようだ。
また、鎌鼬の傷は下半身に負うことが多く、およそ30センチほどしか飛べないのだという説もあるという。
山林を歩いていると足元が不意にスパスパと切れていたことがある人は少なくないだろう。
葉っぱだろうかな、とあまり気にしてもいないが、
目をこらすと3匹のつむじ風が膝下で飛び回っているのかも知れない。
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