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友達になれるかな 山童(やまわらわ)


髪は赤く、鼻の上に目が一つある、全身が細かい毛に覆われている。

10歳ほどの子供の姿をした妖怪・山童(やまわらわ)。

西日本に多くその伝承は伝わっているという。。

山童は、牛や馬への悪戯をすることもしばしばあるが、山では木こりのお仕事を手伝ってくれる。

ただし、お手伝いのお礼に、事前に何をあげるかを約束しなければいけない。

お酒やおにぎりを渡すと繰り返し手伝ってくれるというが、このお礼の品は、事前に約束したものと変えてはいけないといい、予定と違うものを渡すと大層怒るそうだ。

さらに事前にお礼の品を渡してもいけない。食い逃げをされるという。

…さしずめ、お腹ぺこぺこな小学生くらいのフットワークである。

そんな山童は、河童が山に移り住んでいる姿だとも言われている。

秋の彼岸どきに山に入り山童として過ごし、春彼岸頃にまた河童として川に戻ってくるという。

河童と山童は、「オサキ(平野に入り込んだ山すその先端)」を通り行き来するという。

この道をふさいだり家を建てたりすると、彼らは怒り壁に穴を開けたりしてしまう。

また、この行き来している様を覗きに行った人間は、病気になってしまうという。

縄張りの中で縦横無尽に遊ぶ少年のように、少し我儘で、やや繊細な少年・山童である。

少し、会いたい。

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