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福と暮らす 座敷わらし


誰もいないはずの廊下を、とことこと歩く音。

どこからか聞こえる、子供の笑い声。

視線の端に駆け抜ける、着物姿の小さな影。

おめでとう、吉兆に出会えたあなたよ。

福を呼び、その姿も愛らしい妖怪・「座敷わらし」。

主に岩手県などの東北各県に伝承が伝わる、子供の姿をした妖怪だ。

その姿は3歳〜15歳ほどまでの男女の

人ではなく家に住み着く妖怪で、座敷わらしがいる家は栄え、いなくなった家は廃れていくという。

座敷わらしは悪戯好きで、足跡を残したり、物を動かしたりする。

基本的に、それ以上の悪いことはせず、基本的に無害だ。

気味悪がる人もいたろうが、座敷わらしのためにお供えをして丁重に扱う家々も多かった。

”座敷”とは、客人のもてなしにも使われるような、その家で一番良い日当たりの場所=「良い部屋」を意味するが、一説によると座敷わらしが住まうのは「奥座敷」であるといい、家族が寝起きする為に使われていた部屋である。

つまり良家のような大層な家でなければ座敷は持てないから、我が家に座敷わらしは来ない、ということではなかった。

それでは、現代でも、都心のワンルームの部屋だって。

ある意味、奥座敷といえるのだから…。

あなたの枕元に、駆け回る小さな姿がありますように。

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