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どのツラ下げて 胴面(どうのつら)
- magazine-yokai
- 2018年1月9日
- 読了時間: 1分

宴会芸…の名残ではない。
しっかりとした妖怪である。
妖怪・胴面(どうのつら)。
人間の体を持っているが、首から上がなく、その代わりに胴体に顔がある。
これで頭のところに課長の頭でも付いていれば立派な宴会芸として、大いにやんややんやできるのだが。
首ひとつないだけでなんという不気味さか。
人様の前に出すような顔がないのに、顔を胴体に施して、人前に現れる。
現代でも「どのツラ下げて出てこれたんだ」という言い方をするけれども、
その言葉遊びから生まれた妖怪ではないかとも言われているそうだ。
それにしても少し不穏な表情に思えるのは、
「腹黒さ」などに表されるように、腹に抱えた感情が顔となっているからだろうか。
やはり、人の腹など目の当たりにするものではないのだ。
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