top of page

どのツラ下げて 胴面(どうのつら)


宴会芸…の名残ではない。

しっかりとした妖怪である。

妖怪・胴面(どうのつら)。

人間の体を持っているが、首から上がなく、その代わりに胴体に顔がある。

これで頭のところに課長の頭でも付いていれば立派な宴会芸として、大いにやんややんやできるのだが。

首ひとつないだけでなんという不気味さか。

人様の前に出すような顔がないのに、顔を胴体に施して、人前に現れる。

現代でも「どのツラ下げて出てこれたんだ」という言い方をするけれども、

その言葉遊びから生まれた妖怪ではないかとも言われているそうだ。

それにしても少し不穏な表情に思えるのは、

「腹黒さ」などに表されるように、腹に抱えた感情が顔となっているからだろうか。

やはり、人の腹など目の当たりにするものではないのだ。

特集記事
後でもう一度お試しください
記事が公開されると、ここに表示されます。
最新記事
アーカイブ
タグから検索
まだタグはありません。
ソーシャルメディア
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square
bottom of page