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背後に立つ名残 後神(うしろがみ)


言葉を変えると、

罪悪感、後ろめたさ、心残り。

人々の勇気を阻むもの。

人が何かを行おうとして躊躇している時には「やれ、やれ」とそそのかして、

いざ行動に出ようとすると後ろに回って後ろ髪をひき、恐怖心や心残りを誘うものである。

妖怪・後神。

臆病神の一種と言われている。

臆病さは、決断力を鈍らせるが、

一方で、冷静な感情を今一度奮起させるものでもある。

親が子供を勘当しようとする時に、親の背後に立って気持ちをなだめるという。

生きていく中で、それが果たして正しい道かどうかを確かめるすべはない。

あの得体の知れない恐怖はなんであろう。

間違ったことで、命を奪われるわけでもないというのに、

目の前の足場が枯れた木の板一枚で支えられているような不安定感。

姿のない感覚が妖怪となって実体として現れたもの。

それが後神だという。

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