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絞める ろくろ首


妖怪・ろくろ首。

ろくろ首には2種類いる。

⑴首が抜けるろくろ首

⑵首が伸びるろくろ首

⑴の抜けるタイプは、「飛頭蛮」でも紹介した通り、頭だけが体から抜けて飛び回る類だ。

”離魂病”ともいわれ、魂が肉体から抜け出たものであるという。

女の妄念が迷い歩いている様という解釈もある。

⑵の伸びるタイプは、

私たち日本人が怪談や妖怪話で、一番に想像するいわゆる「ろくろ首」の代表的な姿であろう。

ろくろ首(抜け首)の胴と頭は霊的な糸のようなもので繋がっているという伝承があった。

そして首が伸びるろくろ首は、人間の業によるものとされている。

ある男が女と駆け落ちするが、道中で資金が尽き女を殺してしまう。

その後、ある娘と惹かれ合い一夜を過ごすことになるが、その娘の首が突然伸び始め、

顔は殺した女と変わり、男に恨みつらみを述べ始めたという。

男が女を殺した方法は、絞殺ではないのかと想像できる。

首を絞めて殺した人間。

その人間を絞め殺す長い首。

「首を長くして待つ」という言い回しがあるが、今か今かと待ち焦がれ、楽しみで仕方がない様をいう。

ろくろ首が首を長くして待っているのは、早く絞め殺したい、愛しの君、ではないか。

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