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どうか今日もご無事で 磯撫で(いそなで)


異常気象や天変地異、不慮の事故。

それが海に息づく生き物となった

「磯撫で(いそなで)」という怪魚がいる。

サメによく似ており、尾びれには細かい針がおろし金のように無数にあるという。

北風が強く吹くと現れ、磯撫での近くを通りかかる船を襲う。

”磯撫で”という名前通り、巧妙に海面を撫でるように近づき、

尾びれの針で人を引っ掛けて海中に落とし、食べるという。

この怪魚の姿を目視した時にはすでに時遅し。

食べられる時であるという。

おや、海面が色を変えたかな?と思った直後、軽く上に吹き上げるような風を感じる。

それは磯撫での尾が起こした風であり、気づいた頃には磯撫での餌食になっているという。

捕らえどころもなく、神出鬼没。

襲われる人、襲われない人の間に何か大きな理由はない、まさに運次第である。

海の上では何に出会うかわからない。

自然相手では人が到底敵わないものは多々あれど、せめてそれに出会うことのないように、

人々はひたすら祈りに手を合わせるのだ。

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