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兄と弟 ケンムンとウバ


奄美に伝わる妖怪兄弟。

毛むくじゃらのカッパによく似た出で立ちで、相撲が好きである。

体に比べて足が細長く、頭の皿に力水または油を蓄えている。

河童同様に皿の水が抜けると力を失う。

ガジュマルの精霊とも言われ、ガジュマルの木を傷つけるとケンムンが現れ祟られる。

ケンムンの祟りに会うと、目が腫れ上がり、失明寸前になるという。

彼らは元は人間であり、7歳と5歳の兄弟のうちの兄がケンムン、弟がウバになったという。

その生い立ちからだろうか、変化の能力を持ち、見た相手に化けることもできる。

また、馬や牛にも化けられるそうだ。

昔は山の中で木こりの荷を背負ったりと人間を助けることも多かったようだ。

しかし次第にいたずらや悪事、祟りなどの恐れからだろうか、その存在は忌むべきものと扱われるようになった。

ケンムンを追い払うには蛸を投げつけるか、虚偽でも何か別の物を蛸と称して投げるか、

投げると脅すと効果があるという。

とはいえ、幼い兄弟に蛸を投げつけなければいけないというのは、

心痛いものでもあるが。。

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