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魔を生むじゃじゃ馬娘 天逆毎(あまのざこ)
- magazine-yokai
- 2018年2月20日
- 読了時間: 1分

昔、スサノオという神がいた。
彼が体内に溜まった気を吐き出し、それが形を成すことで誕生したのが、
天逆毎(あまのざこ)と呼ばれる女神である。
彼女は女神であり、また、天狗や天邪鬼の祖であるとも言われる存在であるという。
その姿は人間に近いが、顔は獣のようだという。
耳は長く、鼻は高く、鋭い牙を持つ。
気性が激しく、物事が意のままにならないと荒れ狂う。
また、天邪鬼のように物事をあべこべにしないと気の済まない性格で、前のことを後ろ、左のことを右などと言ったという。
天逆毎は「天魔雄(あまのさく)」という名の息子を生み、
その子は九天の王となった。
(九天とは古代中国で、天を方角により九つに区分したもの。つまりは天の神の一人となったのだ。)
この神々が人々の心に取り憑くと、賢い者も愚かな者も皆、心を乱されてしまうとされている。