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網目のものなら何であれ 網剪(あみきり)


えび…ではないのだ。

ザリガニ…というわけでもないのだ。

妖怪・網剪(あみきり)

この妖怪は蚊帳、ほしてある網を切り裂く妖怪である。

その姿通り、手にしたハサミで今にも何か切らせてくれ、というような様相である。

その昔、漁村での出来事。

魚網が何者かに切り裂かれるという日が続いた。

噂によると、この網剪が出たためだという話を聞きつけたある男が、

自分の網は持ち帰り、自宅の納屋に隠しておいたところ、

網剪(あみきり)が現れ、寝ていた部屋の蚊帳を切り裂かれてしまい、全身を蚊に刺されてしまったという。

何の恨みがあってそんな嫌がらせを…。

しかしながら、悪いことは続くものだ、という人生の教訓を

密かに教えてくれているのかもしれない。

いや、無理に教訓づけるならば、がすぎるだろうか。

物が壊れる時に大きな理由も目的も、きっとないのだろう。

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