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貝合わせ 貝児(かいちご)


トランプ、麻雀、オセロに将棋、今ではタブレットのアプリなどなど、テーブルゲームは星の数ほど存在する時代になった。

時は奈良平安の頃。

もちろんデジタルなど発達していなかった時代にも、貴族たちにはテーブルゲームに近いような嗜みをすでに持っていたようだ。

それが「貝合わせ」である。

それぞれの貝殻の美しさや色合いを競ったり、歌を詠み、そして「貝覆い」というゲームを作り楽しんでいた。

貝覆いの際、360個のハマグリの貝殻を要するが、

その貝を納めていた桶を「貝桶」と言い、この貝桶が妖怪として現れたものが「貝児(かいちご)」である。

描かれたその姿は、「幼児のお守りに使われた人形の兄弟」として言われているようだが、

一方で嫁入り道具としても貝桶は重宝されていたが、時を経てその貝桶が付喪神となった、ともされている。

貝合わせに使われるとき、その貝桶は子供の相手でもあり、

一方では貴族の遊びとして、気品に満ちた大人の証明でもあったのだろう。

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