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怪火の鳥 波山(ばさん)


ニワトリなどの鳥は、よく「鳥目」と言われるように、本来夜は目が効かないと言われている。

実は活動しないだけで、大体の鳥は見えているらしいが。。

つまり大体の鳥は昼間に活動するはずだが、

真夜中、寝静まったあなたの町・寝床のそばで、「バサ…バサ…」と羽の音がしたら。

怪鳥「波山(ばさん)」

口から吐き出す炎は煌々と赤く、その炎とおなじく鶏冠をもつ鳥である。

山奥の竹やぶに棲み、普段は姿を潜めているが、

時折、深夜に人里に降りて現れ、バサバサと不気味な音を立てる。

このバサバサという音から、この「波山(ばさん)」の別名を「婆娑婆娑」という。

羽音を聞きつけて村人が表を覗いても、その姿は忽然と消えている。

進出鬼没であり人々を驚かすが、吐き出される炎は熱をもっているわけではなく、鬼火や狐火と同じである。

人に危害を与えることはない、無害な怪鳥である。

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