

純愛 蛇骨婆(じゃこつばばあ)
「もろこし巫咸国(ぶかんこく)は女丑の北にあり 右の手に青蛇をとり 左の手に赤蛇をとる人すめるとぞ 蛇骨婆は此の国の人か 或説に云 蛇塚の蛇五右衛門(じゃごえもん)といへるものの妻なり よりて蛇五婆(じゃごばあ)とよびしを 訛りて蛇骨婆といふと」...


気まぐれ愉快犯 朱の盆(しゅのぼん)
真っ赤な顔に一つ目の恐ろしい妖怪である。 この朱の盆(しゅのぼん)に会うと、魂を抜かれるという。 その昔、越後へ旅する二人の男が、道に迷い日も暮れ困っていた。 そこに1軒の古びた家があり、老婆が住んでいたのを見つけ、一晩泊めてもらえるようお願いをする。...